保険またはくじとしてのオプション
March 8, 2014
「保険」または「くじ」として考えてみると、オプションの面白さが分かります。「保険」や「くじ」を単に買うだけではなくて、売る側に回ったらと思ったことはないでしょうか。
売上の一定割合だけ払い戻すということが保証されているなら、損はあり得ないわけです。
保険会社や宝くじ・競馬の馬券の胴元は、そういう意味でほぼ負けなしの勝負をやっている。
その分、我々「保険」や「くじ」の買手は、割り損の価格で買わされているわけです。
その点、オプションの取引については、参加者が自由に売手にも買手にもなれるので
(実際には同一人が売りと買いを組み合わせて行うことも多い)、「保険」や「くじ」のように、
売手だけが有利ということにはなりません。
逆にいうと、オプションの買手には、「保険」や「くじ」の買手のような割り損はありません。
宝くじで一獲千金を狙うくらいなら、間違いなくオプションを買った方が確率がいいのです。
実際、宝くじよりずっと利益の出やすいオプション買いの戦法があります。
一方で、オプションの売り戦略は、たいていの場合、保険会社や宝くじ・競馬の馬券の胴元のように、
一定利益を着々と積み重ねていくことができることが多いのですが、一旦ことが起きたときに、
莫大な支払いを要求される潜在リスクが常に存在しているのです。
オプションの取引は、これらの売手と買手の損得バランスが均衡するところで行われるわけです。
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